アクシデント付きツーリング、の巻

uribow

2017年11月02日 16:52

台風22号明けに2泊のツーリングに行って来ました。




13:30、台風一過で晴天ですがかなりの強風の中、山梨県甲府市方面目指して出発します。タンクバックがずれるほどの猛烈な横風にビビりながら環七~甲州街道に進みます。

調布から八王子まで高速を使いましたが、今回もオール下道で行きます。十数年ぶりに山梨の20号線を走りましたが、多数のトラック+生活道路=ノロノロだった事を思い出すも時既に遅し。時間はあるのでノンビリと駒を進めます。





16:30 、130km走って目的地の健康センターに到着。思った以上に気温が下がっています。明日は相当の冷え込みが予想されるので、予め準備をしてから入館しました。





明日からのツーリングに乾杯の図。






翌朝5:40、甲府市内にて給油。念のために持ってきたタイツ+電熱ベスト+秋用グローブは既に着用済みですが、それでもやや寒い気温でした(*_*)


グリップヒーターも強にして、早朝の早い流れに乗って最初の目的地に向かいます。





7:00過ぎにコチラを通過。





初ビーナスライン。頂上目指してひたすら走ります。クネクネ走ることおよそ1時間。最後のヘアピン苦行を終えて到着しました。






天空の駐車場。






この景色を観るだけでも、来る価値は十分でした。

ふと足下を見ると・・・・・




標高2000mは伊達では無い❗


しばし景色を堪能したので、今回のツーリング、メイン目的地である黒部ダムに向かいます。


ナビでは松本市内経由となっていたので、ビーナスラインの反対側の山道を下って行きます。落ち葉や沢水で道路が濡れているので、慎重に走っていると、とある左コーナーで「んっ、リヤがフラフラしてる?」と思った次の瞬間、逝ってました‼


凍結路面でのスリップダウン(゜〇゜;)?????






火事場クソ力で車体を起こすの図。パニックっていたので、転倒シーンを撮る余裕は無し(苦笑)






写真の奥から下って来ました。日陰だったので、見た目は濡れているにしか見えなかった。





右から沢水が道路に流れていて、それが凍った模様です。スピードが出ていなかったのが、不幸中の幸いでした。







更に車体のキズはエンジンガードが削れただけで
ブレーキレバーもカウルにも一切キズは無し
(;・ω・) フラットツインは倒してもキズが付きにくいとは聞いていましたが、これは相当の運を使ってしまったようです。







喜んでいたのも束の間、転倒による二次被害。
ABS不良の点滅(T.T) 傷心の中、バイク屋さんに聞いた所、リセット作業でたぶん治るでしょうとの事。地獄に仏とは正にこの事。後日、リセット作業でABSは正常に戻りました。アーバンシュポルトの店長さんは本当に頼りになる方ですm(_ _)m


さて、転倒アクシデントからようやく立ち直ったものの、状態が分からないこの道をこのまま下って行く気はなくなったので、黒部ダム行きはここで断念しました。

ここからは次の目的地まで安全第一で交通量の多そうな道を選んで進みます。






11:00、道の駅にておやきを食べる。





13:30、峠道の前にみそラーメンを食して英気を取り戻す。本来の予定よりだいぶ早いが本日の宿のある草津温泉に向かいます。ナビでは50km60分の道のりのようです。






10分後、今日2本目の山道「志賀草津道路」に到着。風もなくスッキリとした秋晴れに心も踊ります… … …






気持ちの良い中速コーナーをかけ上がること十数分、雪をまとった木々がお出迎えしてくれました。






どうです!この素晴らしい雪景色!!普段はほとんど停車しない私も、思わず路肩にバイク停めて撮った渾身の1枚。


ノー天気にスマホで撮っていましたよ。



このあと数十分にわたる地獄のワインディングロードの始まりとは夢にも思わず・・・・・






特別読切り「悪夢の志賀草津道路」


早朝からバイクに乗り続けていた男はだいぶ疲れていた。数十年振りの転倒もイイ想いでさ!
さぁ、ひと山越えて温泉にでもノンビリ浸かろう、と右左と快調にコーナーをクリアしていった。

ふと見ると、木々に雪が積もっている。

路肩にも残雪が有るようだ。







少し慎重に行くか。

しかし男の予想を越えてコーナーを曲がる毎に路面はドンドン濡れてきた。



3速で曲がれるで有ろうコーナーはもはや2速しか使えない程にスピードが落ちている。








ふと、山頂を見るとさっきまでの晴天から曇天に変わっているではないか?


コーナーは濡れているが、直線は乾いているのでそのまま慎重に進む。



・・・・・しばらく走ると直線も濡れている。





道路表示が有った。「-1」



「えっ⁉」




「マ、マイナスいちど~~」



「こ、凍るやんけー!」



しかし、山頂はまだ見えない。頂上付近の展望台では4輪で来たで有ろう観光客が、雄大な風景を写真に収めていたが、男に見えるのは前方の濡れた路面のみ。



しかし、ここまではまだ良かった。アイツが現れる迄は。



しばらくすると奴はテグスね弾いて待っていた。
そう「スノージェット」。


屋根が有るので太陽光が全く入らず、中の状態は正にブラックホール。



男はギアをローに落とし、両足をステップから外して今にも止まりそうなスピードでブラックホールに入って逝った。





・・・・・・・絶望感からの数分後





男は活きていた‼ 数個のブラックホールをヘロヘロに成りながらも何とかクリアしたのだ。


そしてようやくたどり着いた山頂で見たものは❗



「除雪車」+「除雪作業員」






・・・・・・・・「終わったな」





男は最後の気力を振り絞り作業員に問い掛けた。


「この先は進めますか?」






「大丈夫ッスよ♪」




「テメー、ホントだろうなー」と疑うも、ここは作業員の言葉を信じるしかない。




そして山頂を過ぎると、なんと前方からCB1300が登って来るではないか\(^o^)/



登って来たなら、下れるハズ。



「天は我を見放さず」どこぞの映画の逆フレーズが口をついたのは云うまでもない。



しかし現実は逆でした。フロント荷重の掛かる下りコーナーの方がもっと危険でした。



しかし、標高が下がれば路面も乾いてくる筈なので、意識を集中してブラックホール走法で下りヘアピンをクリアして行きました。




突然、景色が換わった。路面が全く濡れていない‼



そう、男は地獄の峠道から生還したので有った。


end






予定より30分遅れてお宿に到着。


温泉と夕飯のビールで乾杯です。







翌朝、テレビで見た場所に到着。





草津温泉には初めて来ましたけど、狭いエリアに旅館やお店がギュッと凝縮された温泉街でした。






お約束の温泉まんじゅうをお土産に9:00に宿を出発。



群馬~埼玉~東京と下道を繋いで、13:00前に自宅に到着。







2泊2日 700kmの中身の濃ゆいツーリングでした。




おしまい。






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